「皮膚は全身の鏡」と言われるように、からだの最大の臓器です。
当院では、皮膚科医療で長年の臨床実績がある一般治療に加え、医療機器を用いた効果的な治療・施術を取り入れ、これまで困難とされていた皮膚の病気や症状の改善にも有効な治療を行っています。
≪院長の伝言板≫
■『とびひ』
梅雨から晩秋の時季にかけ、多くのお子様があせもや虫刺されで来院されます。
“とびひ”は、ブドウ球菌や溶血性連鎖球菌(溶連菌)等が原因の皮膚の感染症で、正式病名は伝染性膿痂疹といいます。接触によりうつり、火事の飛び火のようにあっと言う間に広がるため“とびひ”と呼ばれます。
あせも・虫刺され・湿疹等をひっかいたり、傷が化膿して二次感染を起こしてとびひになります。また、鼻穴を頻繁に触ることで鼻の周囲にできることもあります。症状には、水ぶくれ(水疱性膿痂疹)と、かさぶた(痂皮性膿痂疹)のタイプがあり、症状が悪化する前に皮膚科で治療されることをお勧めします。
とびひは「学校感染症 第三種」に分類され、基本、皮膚科で治療し、病変部をガーゼや包帯できちんと覆えば、登園・登校が可能です。しかし、感染力が強いため、病変が多発していたり広範囲の場合は、お休みさせた方がよいでしょう。お子様がお通いの園・学校に対応をご確認ください。
■『水虫』
水虫は、カビの一種である白癬菌が皮膚の角質層に寄生することによって起こる皮膚の病気です。
白癬菌は手や身体にも感染しますが、その多くは足です。爪に感染するものもあります。
主な症状としては「ひび割れ」「乾燥」「ジュクジュク」「水疱」「かゆみ」があります。
白癬菌は、高温多湿の環境を好みます。また、皮膚表面に汗や汚れが残っているアルカリ性の皮膚環境も白癬菌が繁殖しやすくなります。
日頃から足や身体を清潔にし、弱酸性の状態を保つよう心がけましょう。
水虫には抗真菌薬(塗り薬・内服薬)を使用することで症状の改善が期待できます。
症状にあった治療薬を使用することが大切ですので、「水虫かな…」と思ったらご相談ください。
◆ 医療機器による効果的な治療・施術
≪エキシマ紫外線療法(VTRAC)≫
症状の現れている部分にだけ紫外線を照射する最新の紫外線療法で、従来困難とされていた疾患にも有効です。
<治療例> 尋常性乾癬/尋常性白斑/掌蹠膿疱症/アトピー性皮膚炎/類乾癬/菌状息肉症/円形脱毛症 等
≪アレキサンドライトレーザー≫
同名の鉱石を使用したレーザーで、皮膚の過剰なメラニンに反応します。脱毛にも効果を発揮します。
<治療例> シミ/そばかす/青あざ/脱毛 等
≪炭酸ガス(CO2)レーザー≫
事前に特別な準備を必要とせず短時間(数分~数10分)での治療が可能で、術後すぐに帰宅いただけます。
<治療例> 母斑細胞母斑/脂漏性角化症 等
◆ 主な皮膚疾患



■皮膚表面のアレルギー
→湿疹・皮膚炎、かぶれ、じんましん
老人性のかゆみ 等
■角化症
→乾癬、類乾癬、苔癬 等
■中毒
→薬剤アレルギー、化学物質アレルギー 等
■紫斑病
→いわゆる内出血によって生じた発疹
■外傷、熱傷、化学物質障害
→切り傷、擦り傷、皮膚 の潰瘍、火傷、床ずれ
シモヤケ、凍傷、化学熱傷、傷跡、ケロイド等
■自己免疫疾患
→てんぽうそう、膠原病、血管炎等
■細菌感染症
→とびひ、おでき、蜂窩 織炎、丹毒
糖尿病による壊疽 等
■代謝異常症
→ビタミン欠乏症、アミロイド沈着症
脂質代謝異常症 等
■肉芽腫症(皮膚や皮下にかたまりのできる病気)
→皮膚結核、サルコイドーシス等
■色素異常症
→そばかす、シミ、炎症 後の色素沈着
尋常性白斑(しろなまず)等
■母斑(あざ)
→ほくろ、赤あざ(血管腫)、青あざ(太田母斑) 等
■良性腫瘍
→粉瘤、老人性のシミ・イボ、脂肪腫 等
■悪性腫瘍
→皮膚がん、黒色腫、肉 腫、皮膚悪性リンパ腫等
■毛や爪の病気
→にきび、毛包炎、多毛症、脱毛症、爪変形変色
爪の感染症 等
■汗腺の病気
→無汗症、多汗症、あせも、 あせものより 等
■ウイルス感染症
→ヘルペス、帯状疱疹、いぼ、みずいぼ 等
■発疹症
→はしか、水ぼうそう、風疹、リンゴ病
手足口病、 ツツガムシ病 等
■真菌(カビ・酵母)感染症
→ミズムシ、タムシ、カンジダ症 等
■虫による疾患
→虫さされ、毛虫皮膚炎、疥癬、犬・猫咬傷 等
■性行為感染症(STD)
→梅毒、軟性下疳、そけいリンパ肉芽腫
ケジラミ、コンジローマ、性器ヘルペス 等

◆ スキンケア関連
◆ ケミカルピーリング
当院では、ケミカルピーリングによる治療を行なっております。
ケミカルピーリングは、天然の酸の働きを利用して皮膚表面の古くなった角質を除去することにより若く、みずみずしい皮膚の再生を促す方法です。
当院では、専門医による診察後、高品質のグリコール酸を使用し、症状に応じた安全で効果的な治療を行いますので、お気軽にご相談ください。
<適応症>
ニキビ肌、ニキビ跡、黒ニキビ、白ニキビ、毛穴の開き、美白、顔全体のくすみ、小じわ等
注) 施術内容に鑑み、新型コロナウィルス感染収束までの間、施術を休止させていただきます。
◆ ハイドロキノン配合クリーム
ハイドロキノンは、シミの原因であるメラニン色素の合成を阻止する働きのある成分で、欧米では美白といえば、このハイドロキノンが有名です。
特にシミやニキビ跡・レーザー後の色素沈着などに対して非常に効果が高く、よく使われています。
単独でも効果がありますが、ケミカルピーリングやレチノイン酸と 併用することで高い効果が期待できます。
当院では、刺激少なく安定性の高いハイドロキノン4% 配合クリームを取扱・販売しています。
◆ レチノイン酸配合クリーム
肌に最も強く作用するビタミンAの仲間のビタミンA酸(レチノイン酸)がニキビの治療薬として使われてきましたが、近年シワやシミを改善させて肌を若返らせる効果も有することが明らかになり、老化対策のビタミンとして注目されています。
当院では、レチノイン酸配合クリームを取扱・販売していますので、お気軽にご相談ください。